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読んだ本とか積読とか。

どうして人は本を読むんだと思いますか?──『読書嫌いのための図書室案内』

好きな本は特にないのに楽そうだからという理由で図書委員になった高校2年生、荒坂浩二が図書新聞の制作を通して読書に対する考え方や周囲の人を変えていくお話です。

どうして人は本を読むんだと思いますか?

読書嫌いな荒坂とは正反対の活字中毒者である藤生蛍と図書新聞の制作のため行動する中で、荒坂に藤生はこう問いかけます。そしてこう答えるのです。「この世にある物語は、すべて予言の書になり得るからです」

たくさんの本を読むことで、それまで経験したことのない、これから遭遇するかもしれない問題、困難への対処法を得られます。それが「予言の書」の意味するものです。

読書を現実逃避と捉えるかもしれません。しかし、予言の書である本を読むのはむしろ現実へ向き合っていると言えるでしょう。不確実な現実に対処する方法を手に入れようとしているのですから。

おわりに

私自身、読書嫌いではないのですが、「読書嫌い」の単語に興味を惹かれて本書を読みました。 この「読書嫌いのための図書室案内」というタイトルから読書嫌いな人への処方箋のような印象を受けました。しかし、タイトルの「読書嫌い」は主人公である荒坂浩二を指しているのだと読後に感じました。そのため、読書嫌いな方にはこの本はオススメできないかもしれません。 ミステリとしては少し物足りないような気もしましたが、楽しく読み進められました。